ナマステ、KGです。
みなさんはインドにイカれたことがありますか?
バックパッカーが必ずと言っていいほど訪れるイカれた国、インド。
若い内に行っておくべきところのひとつということは言うまでもありませんが、筆者はすでにアラフォーです。
毎年劣れていく体力、、、これ以上先伸ばしにするわけにはいかないと奮い立たせ、赴く決断をしました。
目次
インドの基本情報
- 旅の難易度★★★★★
- 人口:14億人
観光する都市では無限に人が湧いてくる - 首都:ニューデリー
- 言語:ヒンディー語
英語が通じるところが多いが、バラナシまで行くと会話が成立しないことも多い。
驚くほど日本語が話せる人が多いが、マージン欲しさの商人が多いので安心は厳禁。 - 通貨インドルピー(滞在時のレート1.7円/ルピー)
- 日本からの移動時間:10時間30分(成田~ニューデリー)
- 時差-3時間30分
日本がお昼12時の時、インドは8時30分。
出発までの準備
ビザを事前取得
まずインドに渡航する場合、ビザが必要になります。
アライバル(=VOA、現地空港で取得するビザのこと)でも可能ですが、ムダな時間や不安が発生してしまうため、事前にオンラインビザ(e-VISA)を取得しておくことをお勧めします。
申請は10USD、下記サイトより事前申請が可能でした。
高額請求されるニセモノサイトも存在しますので、上記公式サイトから申請してください。
観光ビザは30日間までの滞在可能で、ネパールからインドへの再入国も問題ありませんでした。
手荷物の制限にご注意
今回はネパールにも訪れるのですが、そこからニューデリーへ戻る飛行機はまさかの重量5kg制限。
モンベルのバーサライト40に最小限の荷物を詰め、どうにかクリアできました。
というか、40リットルも大容量のバックパック自体必要ありませんでした。
ネット環境
現地ですぐにネットが使えるよう、SIMカードをアマゾンで買っておきます。
8日間で4GB、トランジットでのベトナムでも使用できて、2000円でした。
最近、申込だけで完了するe-SIMが主流になってきていますが、筆者のはiphone Xなので対象外でした。
現地通貨に両替
次に事前両替です。
私はいつも西新宿のチケット屋で両替しているのですが、ルピーはインド国外へ持ち出しが禁止されているため、日本国内で両替できるところはほとんどありません。
一部ありますがえげつないレートです。
例)1ルピー相場が1.7円だとすると、チケット屋では買2.1円、売1.1円です。
現地で両替して現地ですべて使い果たす、というのが基本になります。
所持金をチェックされるわけではありませんので、実際には持ち帰りできますが。
今回の旅程
ニューデリー
↓列車
アグラでタージマハル
↓列車orバス
バラナシでガンジス川
↓列車andバス
ネパール ポカラでヒマラヤ山脈
↓飛行機
ニューデリー
タージマハルを見るだけなら3泊4日でも十分だと思いますが、やはりガンジス川を見ておきたいところ。
それにインドならではの鉄道やバスを駆使しての旅も外せない。
加えてバラナシまで行くのなら、そのまま北上してネパールに入りヒマラヤ山脈を拝みたいところ。
ということで、5日間の夏休み休暇に前後の土日をくっつけた計9日間で旅してきました。
インドでは列車が丸一日遅れることも珍しくないので、いつもの旅より時間には余裕を持たせています。
※この旅は2023年7月のものです。現在の情報と異なる場合がありますので、最新の情報をお調べの上、ご計画下さい。
いざ、出発!
1日目 成田からデリーへ
09:30 成田空港発
13:05 ベトナム ハノイ(ノイバイ)空港着 トランジット
17:40 ハノイ空港発
20:50 ニューデリー(インディラ・ガンディー)空港着
つまり、ハノイまで5時間35分、ハノイからニューデリーまで4時間20分要することになります。
今回はTrip.comで航空券購入し、ハノイ経由で行くことにしました。
アフターコロナにして格安の往復75,360円。
ベトジェットエア侮れないなぁ、と思ったのもつかの間。
実際搭乗してみると、値段相応さを実感しました。
まずモニターがないくらいは全然平気なのですが、椅子もペラペラで硬く、スマホ充電もできません。
食事も当然ついてなく、何も食べるものを持ってきてなかった私は我慢しきれず。
高額な(3.5USD)カップフォーを頼んでしまいました。
ハノイ→ニューデリ―間では機内食がありました。
大きなニンジンの入ったカレーで、インドらしい細長のお米。
味は見た目通り、残念ながらおいしいとは言えません。
本場のカレーを味わう前の舌準備ですね。
インド到着!
ナマステ、インド!
ニューデリー空港に到着、イミグレも難なく通過。
ATMで両替をしてから60ルピー(102円)でメトロのチケットを買い、ニューデリー駅へ直行します。
乗り換えもなくとってもシンプル。あっという間に4駅で着いてしまいました。
ニューデリー駅に到着。
ホームから出て出口に向かうと、ゲートでインドに来たんだ!と早速実感する光景が!!
興奮のあまり(倒れてる人スミマセン)、写真を撮りました。
するといきなり左のポリスがこちらを睨み付け、
お前今写真撮ったろ!
なんで撮ったんだ!!
え?
・・・道に迷ったので、ゲートの写真を撮って覚えておこうとしただけですが。
とか言って、ついでにホテルまでの道まで聞いちゃいました。
今写真を見返すと、ポリスの右にいるオジサンがチクったに違いありません。。。
洗礼を受けて、ついにインドの世界へ踏み込みます!
時刻はすでに23時。
ムシムシとした熱気と溢れ出ている活気が瞬時に感じ取れます。
日本時間だと深夜2:30なので、長時間のフライトの疲れもありはやくホテルに行きたいところ。
商店街の中を彷徨い、予約していたSB GUEST HOUSE に向かいます。
そういえば夜ご飯を食べてなかったので、早速本場のカレーを味わう事にしました。
チャパティとナン、カレー、コーラも加えて200ルピー(340円)。
第一食目としては、合格の味でした。
ただ、やはり辛いですね。久しぶりに変な汗が出てきました。
ここの店主も親切な人で話しやすく、チケットの取り方や列車の乗り方など色々教えてくれました。
一時間ほど情報収集したところで、宿へ行きひと眠りすることに。
2日目 念願のタージ・マハルとご対面
気が張っているのか、予定通り5時に起床。
予め12GOというサイトで事前購入しておいた列車のチケットを使って、New Delhi から Agra cantt まで行きます。
約10分ほど歩いて昨日のニューデリー駅へ戻ります。
早朝の6時発車予定とはいうものの、どうせ2、3時間くらい遅れるんでしょ?と思っていましたが拍子抜け、数分も狂わず定刻通りの発車となりました。
料金は900ルピー(1530円)、もちろん片道です。
私の座った席の前には、ターバンを頭に巻いていることで有名なシーク教徒の方が!
実はそのシーク教徒はインド人の1.7%しかいないそうです。
いきなり向い合わせになって、勝手にテンション上がってます!
電源がこんな高いところに!
変換アダプターと延長コードを使ってスマホを充電します。
ホステルでもそうですが、自分の席から/ベッドから離れた場所にコンセントがあるケースがあります。長い充電コードよりも、1mほどの延長コードを持っていると便利です。
1時間50分でアグラカント駅に到着。
タージマハルへ向かう前に、先にここで今夜出発バラナシ行の寝台列車のチケットを購入しておきます。
・・・と思ったのですがなんと売り切れ!
とか言ってホントはあるんでしょう?みたいにしばらくゴネてたけど、やはり本当にない模様。
TUNDLA駅発ならあるけどどうする?とスタッフに提案されましたが、かなりアグラから遠いとのこと。。。
どうしよどうしよ
バラナシ行きの列車チケットも日本で事前に買っておきましょう!
“IRCTC” という鉄道アプリを使えば予約ができますが、通話SIMでインドの電話番号を持っていないと予約できません。
番号なしでも予約できる”12GO”はおススメです。
どうしようかなぁと考えながら外を歩いていると、ナカムラと名乗るタクシードライバーに遭遇。
日本語も達者で、これまで多くの日本人のガイドをしてきたと言う。
まずバラナシ行きチケットを買いたいと話すと、チケット販売代理店を知ってるので紹介すると言われ、あてもなかった私は怪しみながらも連れていってもらうことにしました。
ナカムラ氏のトゥクトゥクに乗って、インドの風を浴びながら胸を躍らせて走ること十数分。
最初に到着した店は、朝まだ9時前だったのでまだ開店前でした。
仕方なく別の店へ移動、ですが2件目に案内されたところでは、チケットはすでに売り切れ。
3度目の正直ということで寄った店でも、やはり売り切れ。
これはガチでどこ行ってもチケットないのかと思って、列車で行くことを諦めました。
聞くと、バスではまだあるという。
これ以上時間を無駄にするわけにもいかないので、寝台バスでバラナシに行くことにしました。
料金は1500ルピー(2550円)、バスは店の前に来るというので、購入。
が、これが判断のミスでした。
店を離れると次第に不安が増していき、念のためGoogle mapでさっきの店AK Tour & Travelsの評判を見てみることに。
なんと、☆一つが多数あり詐欺だ!と連発されているではありませんか!
バスがいくら待っても来ない、バスが故障した。追加料金を請求してくる、などなど。
冷静に考えればインドではありがちなひどい話なのですが、不測の事態は避けたいのでナカムラ氏と一緒にキャンセル交渉しに戻ることに。
こんな評価の悪い店は使わない!と伝えるも、スタッフはすでに予約が完了しているのでもうキャンセルできないの一点張り。
さらに店長へ電話をしてもらい、結果的に1000ルピーだけの返金となりました。
500ルピーは勉強代として目をつぶることとします。(T_T)
さて、どこでチケットを買いなおすか?
最初に立ち寄ってくれた代理店へ寄ることにしました。
10時から開店だったのかオープンしてくれていました。
Raj Travelsさん。地球の歩き方に掲載と壁に堂々と落書きのように書いていて、はじめは正直胡散臭さを感じました。
オーナーのラジさんはとても日本語が上手で、話していてわかりましたが日本人御用達のお店のようでした。
もちろん、本当に地球の歩き方にも掲載されていました。
肝心の列車のチケットはやはり売り切れだったので、1500ルピー(2550円)でエアコンなしのバスチケットを買いました。
これで夜まで安心してアグラを観光できます。
気を取り直して、早速タージマハルへ直行。
20分ほどで手前の駐車場に到着します。
ナカムラ氏には駐車場で待っててもらい、私は軽食を取ることにしました
腹ごしらえもできたところで、入口のチケットカウンターで入場料1300ルピー(2210円)を支払い、どんどん中へ歩いて行きます。
入口を抜けると突然現れる、夢にまで見たタージマハル!
写真ではナン百回と見てきた真正面からのタージマハル。
シンメトリー(左右対称)な作りに美しさを感じます。
近づけば近づくほど迫力があります。
石畳は以外にも六芒星。
500ルピーを支払えば、内部も見学することができます。
せっかくここまで来たので、覗いていきたいところ。
というわけで、本旅2日目にして目玉の観光名所をクリアすることができました。
もう満足なので、これからはどんなことが起きても後悔ありません。
たっぷり堪能したところで、時刻はまだ14:30。
バス出発の20時まで時間があるので、第二の観光名所であるアグラ城塞に行くことにしました。
街中に突如現れ、歴史を感じさせてくれます。(どんな歴史か知りませんが。)
有料ということもありますが、暑さで体力が蝕まれていっていたので中には入りませんでした。
この日の気温38度(汗汗汗)。。。
アグラでどこかおもしろいところはないかナカムラ氏に聞いたところ、ショッピングモールへ連れて行ってくれることに。
がしかし、連れて行かれたところはショッピングモールではなくハンディクラフト製品を扱うお土産屋でした。
全く興味ないし100%買わないと伝えた上で中へ入って行きましたが、残念ながらやたらとシルクやお皿など売り込もうとしてくる店長。
これにはがっくりでした。
いい時間になってきたので、マヤ ホテル & レストランというところに立ち寄ってもらい食事。
エアコンが効いてて最高でした。
ナンももっちり、カレーもまろやかながらしかっり味が出ていて、おススメできるところです。
食事を終えてバス集合場所のSANJAY TRAVELSへ向かい、ここでナカムラ氏とはお別れ。
600ルピー(1020円)を支払いました。
早朝から丸一日付き合ってくれていたので、良心的な値段だと思います。
アグラ駅に着いたら是非ナカムラ氏を探してみてください。
朝早い時間だと駅前でキャッチをしてる可能性が高いかもしれません。
20時出発のバラナシ行き寝台バスへ乗り込みます。
想像していたより広く、キャンピングカーみたいにしっかりベッドになっています。
快適快適。
窓も開けれるので、いい風が入ってきます。
到着は翌朝の9時、実に13時間の移動です。
果たして熟睡できるのか。。。
②カオス編に続きます。